◆帯祝い |
たくさん子を産み、お産が軽い犬は、昔から安産の守り神とされてきました。 その多産で安産の犬にあやかって、妊娠5ヶ月目の戌の日(地域によっては、7ヶ月目や9ヶ月目など)に、「岩田帯」と呼ばれる腹帯をおなかに巻き、新しい命の健康と安産を祈願するのが「帯祝い」です。 |
◆お七夜 |
赤ちゃんが元気に育つことを願い、生まれた日から数えて7日目に行なうのが「お七夜」です。 昔は赤ちゃんが生まれても数日で亡くなってしまうことが多かったため、お七夜は赤ちゃんが無事に育つかどうかの大切な節目でした。そのため親類や仲人さんなどを招いて盛大な祝宴が行われていましたが、最近は赤ちゃんの健康状態や出産間もない産婦さんを気遣って、内々で行うのが一般的なようです。 |
◆お宮参り |
赤ちゃんが無事に生まれた感謝と、健やかな成長と幸福を祈り、氏神さまに参拝する儀式が「お宮参り」です。 お宮参りの日は地域によって異なりますが、男の子は生後31日目、女の子は生後32日目というところが多いようです。ただし、赤ちゃんや母親の体調などに配慮し、生後1ヶ月を目安に、晴れた日などよい日を選んで近くの神社へお参りされるといいと思います。 |
◆お食初め |
生後100日目(地域によっては110日目または120日目)の赤ちゃんに、「一生食べ物に困りませんように」との願いを込めて、初めてごはんを食べさせるまねをする儀式が「お食初め」です。 祝い膳は地域によって異なりますが、一汁三菜が基本。しかし最近では、実際にこの時期の赤ちゃんが食べられる果汁やスープなどの離乳食を祝い膳として用意される方も多いようです。 |
◆初節句 |
初節句は、赤ちゃんが生まれて最初に迎える節句のことです。 [女の子の初節句]3月3日 生まれて初めて迎える3月3日の桃の節句を初節句といいます。 桃の初節句には、母方の実家からひな人形を贈るのがならわしになっています。 ひな人形は、女の子が健やかに成長していく上でふりかかる災厄を代わりに引き受けてくれる災厄除けの守り神のようなものです。ひなあられや菱餅、白酒、桃の花などをお供えしてお祝いをします。 [男の子の初節句]5月5日 生まれて初めて迎える5月5日の端午の節句を初節句といいます。 端午の初節句には、母方の実家から鯉のぼりや鎧、兜などを贈るのがならわしになっています。 鯉のぼりの風習は江戸時代にまで遡ります。中国の故事で、急流をのぼりきった鯉は龍になるという「登龍門」に由来し、鯉のようにたくましく成長し、成功して欲しいという願いが込められているといわれています。端午の節句には柏餅や粽を用意し、菖蒲湯に入れ、邪気を祓います。 最近では住宅事情もあり、人形を飾る場所や収納しておくスペースがない場合もあるので、贈る前に希望を聞いてから贈ってください。また生後3ヶ月以内に初節句を迎える場合は、翌年の節句を初節句となります。 |
◆初誕生 |
赤ちゃんが生まれて1年目の誕生日、無事に過ごせたことを喜びお祝いするのが「初誕生」です。 |