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十三まいり
 男女ともに13歳は、自分の干支(生まれ年)が初めて一巡し、迎える年で、厄年にあたります。そこで旧暦の3月13日(現在の4月13日)、大人への転換期である数え年で13歳になった男女が、厄難を祓い、知恵を授けていただくよう虚空蔵菩薩に祈願する行事が「十三まいり」です。
 十三まいりは、安永年間(1772〜81年)の昔から伝わり、京都、嵯峨の法輪寺が発祥であるといわれています。この行事は京都を中心に近畿一円で広く行われていますが、関東では一般的ではないようですし、十三まいりの習慣がない地域もあります。
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虚空蔵菩薩について
 虚空蔵菩薩は、知恵・福徳・音声を授けてくださることで知られる仏様です。
 蓮華座に坐し、頭に五仏の宝冠、身に瓔珞(ようらく)をつけ、右手に剣、左手に宝珠のついた蓮華を持った姿をされています。
法輪寺について
 ”嵯峨の虚空蔵(こくぞう)さん”の名で親しまれている法輪寺は、713年(和銅6)、元明天皇の勅願によって行基が開創した木上山葛井寺がはじまり。829年(天長6)に道昌が求聞持法を修めて虚空蔵菩薩を感得、安置したと伝えられる真言宗のお寺です。
 法輪寺では、虚空蔵菩薩の最もご縁の深い旧暦3月13日(現在の4月13日)の前後1ヶ月ずつ、3月13日〜5月13日に「十三まいり」が行われています。
 京都を中心に各地から虚空蔵菩薩さまのご利益を授かりにたくさんのお子さんがお参りに訪れています。ちなみに、法輪寺で十三まいりをされた子どもさんに言い伝えがあります。
 お参り後の帰り道、渡月橋を渡り終えるまでは決して後ろを振り向いてはいけません。もし振り向いてしまうと、せっかく虚空蔵菩薩さまから授かったご利益が逃げてしまうのだそうです。ご注意ください。
主な「十三まいり」が行われているお寺
・弘仁寺 奈良県奈良市虚空蔵町46
・円蔵寺 福島県河沼郡柳津町柳津字寺家町甲176
・浅草寺 東京都台東区浅草2-3-1
・太平寺 大阪市天王寺区夕陽丘町1-1
・村松山 虚空蔵堂 茨城県那珂郡東海村村松8
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