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天香山命は、天照大神の孫で、天火明命(あめのほあかりのみこと)を父に、天孫降臨神話の主役である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を叔父にもち、稲霊(いなだま。穀霊)として崇敬を集める神様です。 『日本書紀』によると、天孫降臨に従って地上に降り、天香山命は紀伊国(和歌山県)の熊野に住みました。 ある時、神武天皇が熊野に上陸し、大熊の毒気にあたって失神した時、天神から布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)が下され、その霊剣の力によって危機を救うという功績をあげたと記されています。 その後、神武天皇即位四年に、越後国(新潟県)に移るよう勅命を受けた天香山命は、現在の三島郡野積浜に降り立ち、たちまちのうちに国内を平定しました。 以後、浜の人々には製塩の方法を、漁民には網をつくって漁をする方法を、農民には耕作の方法を教えて、産業開発に務めました。 そのため、産業開発、農業、漁業、製塩業の神として篤い信仰を集めています。また、新潟平野の地下深くには石油と天然ガスが埋蔵されており、すでに天智天皇の時代(668〜671年)に「越後の燃える水」として献上されています。 明治以降、本格的な開発が行われるようになりましたが、石油の重要度が増す中で、天香山命も石油開発の守り神としても信仰されるようになりました。明治中期に創業した日本石油の新潟製油所には、弥彦神社から勧請した伊夜日古神社(いやひこじんじゃ)が祀られています。 |
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【天香山命について】 |
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名称: |
天香山命(あまのかぐやまのみこと) |
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別称: |
天香久山命(あめのかぐやまのみこと) 天香児山命(あまのかぐやまのみこと) 天隠山命(あめのかごやまのみこと) 高倉下命(たかくらじのみこと) |
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ご利益: |
産業開発、農業・漁業・製塩業・石油掘削安全守護 厄除け開運など |
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主な神社: |
彌彦神社: 新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2898
真清田神社: 愛知県一宮市真清田
高倉神社: 三重県上野市西高倉
田村神社: 香川県高松市一宮町 |
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■ 自然関係 【仕事の神様】 |
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